【日本人の盲点】中国のIT事情は思っている以上に進んでいる
はじめに
10年近く日本のWeb業界にどっぷり浸かっていた私ですが、2015年4月13日に思い切って中国に行くことを決めました。
ITの分野で海外に行くとなると、日本よりIT文化が遅れていて今後のポテンシャルがある東南アジア諸国か、世界の最先端であるシリコンバレーなどを思い浮かべる人が多いと思います。
しかし私は中国を選びました。
なぜ中国を選んだのかはこのブログを見て頂ければ、いずれ分かっていただけると思います。
完全にスマホ時代に乗り遅れてしまった私
私には10年来のビジネスパートナーが中国にいます。
当時の私には理解できなかったです。
なぜ?収益を生んでいる事業から撤退するのか?少なくともどっちもやれば良いのになんて思ってました。
しかし、彼が全リソースをアプリ開発にシフトさせて7年が経った今、その理由がようやく分かりました。
農業時代→産業時代→情報時代と長い年月をかけて進化してきた人類ですが、スマートフォンの登場は情報時代という括りの中で、またとない大きな時代の移り変わりだったことに直近1年のアクセス解析データを見て、ようやく気づいたのです。
企業のインターネット領域の支援を行う職業なのに、、、灯台下暗しとはまさにこの事を言うんだなと、、(反省)
そんな事に気づいた頃には、中国の彼は英語圏向けのソーシャルゲームでApp Storeの上位に入っていたり、月間100億imp以上あるツール系アプリなどをリリースしていたりとスケールが違いすぎて私は生きた化石になった気分でした。
日本こそ封鎖的な国であることに気付く
シリコンバレーに日本人は非常に少なく、多いのは中国人と韓国人とインド人だと聞いたことがあります。
この時点で情報が入ってくるスピードが日本は遅いのです。
しかも言語の壁や島国という事もあり、日本固有のIT文化が根付きがちで、良くも悪くも守られた世界で生きているのが私たち日本人なんだと最近感じるようになりました。
さらに中国の彼に教えてもらったいくつか中国のアプリを見て、その考えは確信に変わりました。
私が衝撃を受けた中国アプリ
中国の彼に日本のニュースキュレーションアプリの話をしていた時のこと。
いくつかの日本で流行っているアプリを見せたところ、彼に「中国にもっと優れてるアプリがあるよ」と言われたので有名どころを中心にいくつかのアプリを教えてもらいました。
网易新闻
微信(ウェイシン)
中国版LINEと伝えるのが一番の理解しやすいと思いますが、リリースされたのはLINEより約半年前になります。
国の圧力が強くて有名な中国ですが国営通信会社(日本でいうNTT)を打ち負かしたのは伝説です。
世界ではWechatとして広まっており、LINEの月間アクティブユーザーが1億7000万人に対してWechatは2億7000万人います。
58同城
中国最大のクラシファイドサービス。
求人、中古車、不動産、家事代行など企業が案件を登録することにお金が一切掛からず、成約した際の成果報酬なども無い。
全てを無料にしてしまった破壊的な展開でイノベーションを起こしたサービスです。昨年Wechatを運営するテンセントが24%の株を取得。今後の連携がこれまたヤバそうです。
乐学高考
これは日本でいうリクルートが運営する「受験サプリ」になります。
受験サプリがひよこに見えてしまうほど配信している動画のクオリティが凄すぎます。レベルでいうとNHKの教育テレビ以上かも!
最後に
中国では完成度の高いアプリが日々リリースされている、そして昨日までの当たり前を覆すイノベーションが起きまくっている。
なんだか自分の考えがちっぽけに感じた今日この頃です。
実際に中国に行ってこの目で確かめてきますので、不定期ですがまた更新します。
お楽しみに。