世界最速1兆円企業シャオミCEO雷軍から学ぶWeb時代の生き方とは
あなたが「“紙”の時代が終りだ!これからはWebだ!」などと言って時代の主役だと思い込んでいる今。
同じように世界のどこかであなたのコトを笑っている人達がいる。
今回の記事は日本のインターネット界隈の若手ビジネスマンに対して、実際に私が中国で働いて感じたことを伝えたいと思います。
日本が抱えるイノベーションのジレンマ
親世代が生きてきた時代の影響だと思いますが、安定成長期の日本人のような考え方を持っている人が多いと思ってます。
淡水と海水が混じり合う河口のような時代だからでしょうか?
多くの人が平和ボケの渦中にいるように感じます。
日本においての「IT業界」という枠組みが広すぎるのもありますが、ITと言いながら多くの企業はビジネスモデルが産業時代とほとんど変わってません。
言ってしまえば商材がIT風になっているだけだと考えるのが的確かもしれません。
技術革新のスピードが飛躍的に伸びている今、IT業界のビジネスモデルは旧来ビジネスの数倍、いや数十倍のスピードで進化しています。
しかし、我々日本のIT業界は産業時代の恩恵と封鎖的な国柄に助けられており、キュレーションメディアをメガベンチャーが買収するなどのニュースに沸いています。
中国で働いて思ったのは入ってくるニュースの質が全然違います。彼らは世界と戦っており、実際高い評価を得ているベンチャー企業がものすごい数あります。
これからは今までと違い一つのビジネスの移り変わりが速くなり、情報のキャッチアップ力とスピードが求められる時代になります。
そんな中、日本はとても不利だということを知ってもらいたいです。
人件費が高く、人が少ないという問題を抱える日本に対して、中国は資本力があるうえ、人件費が安く人も多い。さらには情報収集力も極めて高いです。
中国はこの変革期をもの凄くチャンスだと思っており、本気で日本どころかアメリカにも勝てると思ってます。
我々日本人はいつまでイノベーションのジレンマの中を彷徨っているのでしょうか?
そろそろ本気で危機感を持った方が良いと思う今日この頃です。
製造業すら本物になりつつある中国
Xiaomi(シャオミ)という企業を知っていますか?
CEOの雷軍はジョブズの再来とも言われています。
世界最速(※)で1兆円企業をつくったことで雷軍はとても有名です。
※設立は2010年で創業5年で1兆円を達成
私は家電メーカーのWebマーケティングに携わることが多かったのでシャオミに対する印象は最悪でした。
日本の家電プロダクト●ルミューダデザインが設計したグリーン●ァンの完全パクリ商品をリリースするなど、とにかく人のアイデアを平気で盗む会社だったからです。
最近CEO雷軍のある言葉を聞いて、ゾッとしました。
”僕があなたを滅ぼすけども、それは私には関係ない。”
なんか我々に日本人に向けて言われている気がして。。。
盗まれた!!とワーワー言っている間に彼らは破竹の勢いで成長し、世界的なメーカーを脅かす存在にまでなったベンチャー企業も中国にはいるってことです。
我々はいいカモにされてる気もします。
ちなみに2014年度のシャオミの売上は前年比135%増1兆4,400億円。
もう止められませんよ。
雷軍は今や中国の英雄です。最後に雷軍のこんな格言も紹介します。
”時代の流れに乗れば、誰でも空を飛べる”
そう、重要なのは時代の流れに乗ること。(後で説明します。)
※雷軍に関してはまだ日本に出回っていないとても面白いエピソードがあるので気が向いたらブログで紹介します。
そもそも働くということの考え方を改めるべき
あなたは定年退職まで平穏な日々が続くと思ってますか?
もっと言うならあなたの子供や孫が生きていく時代もそのような安定した時代が続いていると思いますか?
先ほど述べたとおり、今は技術革新のスピードが飛躍的に伸びている時代です。
100年ちょっとかけて動力をガソリンから電気に進化させた車に比べて、インターネットの世界はたった20年でPCからスマホにデバイスの主役が移りました。
実際に実現するかしないかはさて置き、安定を求める人や受動的な人はこの時代のスピードに付いていけなくなり、極端な話その人達の仕事はコンピューターが担える時代がすぐそこに迫っていると思っていた方が良いと思います。
これからの未来は我々の親世代が生きてきた時代とは「時の流れ」が違うことを理解したうえで、企業の繁栄と衰退サイクルスピードも理解してないといけません。
いちいち業績が下がったからって不安に駆られててはこれからの時代何回転職することになるんでしょう?組織人材であり続けるのであれば「またきたか!」くらいの気持ちでプラスに振った方が絶対に良いはずです。
企業が繁栄し続けるのも、衰退するのもあなた自身が今の時代にフィットしたパフォーマンスを発揮できるかが重要だと考えます。
これからも存在価値のある人材であり続けるために下記の3つの力を20代で身につけることをお勧めします。
・時の流れを読む力(ビジネスセンス)
・情報を得る力(情報感度)
・実行する力(スピード)
言うのは簡単ですよね。
実際にどのように身につけるべきなのか私なりに考えてみました。
時の流れ読む力
これは幅広いビジネスモデルや業界動向を理解する必要があります。
ビジネスモデルを理解さえすれば業界動向に関してはいつも通りニュースサイトや新聞を読めば充分把握できます。
ほとんどの人はビジネスモデルに関する知識が浅いため、的を得ていないビジネスやそもそもすでに存在しているビジネスしか思いつきません。
このブログを書いている私自身も日々いろんなビジネスモデルを頭に叩き込んでいます。
「自分は全てのビジネスを理解している」なんて人はいないと思います。常に学び続けなくてはいけません。
自分のまわりでこの能力が高い人達は、20代で起業したベンチャー企業の経営者だったり、VCの人達です。
いずれも企業のビジネスモデル(儲け)に対して興味や探究心が非常に強い人達で企業の構造を理解することが習慣化されています。
これらの能力を身につける為にいわば入門としてお勧めなのが株式投資です。
自分のお金を運用することで損しないか企業について調べる機会が増えます。
株に抵抗がある人は資料作成のトレーニングとしてピクト図解を作ることもお勧めです。
関心のない業界について調べて新たな発見をすると楽しくなってくると思います。
今何が求められていて、次にどのようなビジネスに発展していくかが見えてくるはずです。
情報を得る力
簡単方法としては、下記のサイトにリストアップされてる人をTwitterやFacebook、NewsPicsでフォローすることです。その他にもググれば沢山出てきます。
複数の著名人がピックアップしている情報は必ず何かヒントがあるはずです。
何が重要なのかポイントなのかを見極める力を付けましょう。
ただ、本当にクリティカルな情報はネットにも出ていません。
最終的に差がでるのはリアルな人との繋がりです。
リアルなネットワークづくりはビジネス交流会に参加して解決できるような問題ではありません。
どれだけの人に必要とされるか、どれだけの人と人間らしい付き合いができるかだと思います。
実行する力
一見関係ないように感じるかもしれませんが、強い自己実現欲と心に余裕を持つことが重要です。
作業などの物理的な速さではなく重要なのは”気持ち”です。
先ほど述べたとおり会社の業績などに応じてモチベーションが揺らいだり、何らかの障壁に当たった時に諦める人では何も実行出来ないと思います。
自分が仕事を通して実現したいことをしっかりと持つこと。
そして知識と人脈を身につけ心に余裕を与えること。
最後に
あくまでも私の考えなので、諸先輩方にはもっともっとスマートな意見をお持ちの人も沢山います。
出来るかぎり人生経験を積んだ人と接する機会を増やしてこれらの力を身につけることを心がけてください。
ちなみに刺激的な内容だったと思うので起業を考える人もいると思いますが、この時代流れが速いので激流に飲み込まれないように。以外とサラリーマンの方が出来ることが多かったりするので!
世界と戦える日本のIT業界にしていきましょう。